サムライが育てた鶴岡シルク

画像参照:鶴岡観光ナビ(https://www.tsuruokakanko.com/)

 

優雅な光沢やしなやかな肌ざわりに加え、
優れた吸放湿性、保温性などなど。

古今東西、シルクは最高の衣料素材として
広く愛されてきました。

鶴岡は実は今なお続く、希少な国内シルクの生産地。
その歴史は江戸末期にさかのぼります。

戊辰戦争後、鶴岡は旧庄内藩士が
刀を鍬に持ち替えて開拓した松ヶ岡開墾場が
日本最大の蚕室群へと成長し、それを機に
国内最北限の絹産業地として栄えました。

以来、養蚕から絹織物まで一貫した絹工程が
今も残る国内唯一の地として、文化庁が推進する
「日本遺産」(※)のひとつに認定されています。
松ヶ岡開墾場では毎年、6月と9月の期間限定で
現存する建物内で蚕が桑の葉を食む姿を
見学することができます。

お肌の成分に近い約20種類のアミノ酸を含む
タンパク繊維であるシルクは、
ひとの皮膚にしっとりなじむカラダにやさしい肌ざわり。

常に10%ほどの水分を保つことから
冬の乾燥肌や肌荒れ防止にも効果が期待できる優れものです。

さらに化学繊維と異なり静電気も起こりにくく、
ひとの髪の毛の1/5程しかない一本の繊維自体が
180万本という極細の繊維で成り立っているため、
たくさんの細かい空気層を有し、その保温性は綿の約1.5倍。
外気の寒さ、暑さに左右されにくいため
「冬は暖かく、夏は涼しい」素材としても注目されています。

自然の凄さには本当に驚くことばかりです。

寒くなるこれからの季節、シルクは敏感肌や冷え性の
女性にとってもまさにうれしい必須アイテム。

たちばなやでは、館内のおみやげ処「花の市」にて
一年中、お使いいただけるストールを中心に
鶴岡が誇る国産シルクを取り扱っております。

気になる方は一度、ぜひお手にとってご覧ください。

 

※日本遺産とは・・
日本各地にある文化財や世代を超えて受け継がれている伝承・風習をありのままに保存し、その価値を広く知ってもらおうと文化庁が有形・無形の文化財に対して認定。鶴岡市には、全国最多となる3件(出羽三山、サムライゆかりのシルク、北前船・船主集落)の日本遺産があります。