お花見のお供や春のお土産に!あつみ温泉のモチモチ銘菓

今年の桜前線はだいぶ足早のようです。

あつみでも4/1に開花を迎え、現在は5分咲きくらいでしょうか。
温海川の川下から川上へリレーして開花するあつみの桜は
咲き初めから終わりまで比較的長く楽しめます。

花の時季には日没から恒例の夜桜ライトアップも開催され、
温海川沿いに設置された足湯やウッドデッキ、
ベンチなどで寛ぎながら、幻想的な夜のお花見が楽しめます。

ところで“花より団子”、ではないですが
あつみ温泉に昔から伝わる「元禄餅」をご存じでしょうか。

「元禄餅」は手の平に乗る4センチ角程の和菓子です。
その特徴は何といっても、手で持ち上げるのが
ちょっと怖くなるふにゃっ、とした繊細な柔らかさ。

白と抹茶入りの緑の2色があり、2色を交互に並べた姿が
元禄模様(市松模様)に似ていることからこの名前が付けられました。

特上の白玉粉とお砂糖、さらに抹茶のみという
シンプルな材料でつくられる「元禄餅」は、
白玉粉を1時間以上かけてじっくり練り上げることで
求肥とはまた異なる滑らかで上品な口当たりになっています。

あつみ温泉にはこの「元禄餅」の他にも、
うるち米を原料にした「べろべろもち」もあります。
ユニークなその名前は製造過程で文字通り
“べろべろ~”と途切れなく出てくる姿に由来しています。

かつて、マタギの保存食として食べられていた「べろべろもち」は
韓国食材の“トッポギ”のような筒状の見た目で
冬に切り餅のように焼いて食べたり、荷崩れしにくいことから
鍋に入れて楽しまれる地元ではポピュラーなお餅です。

とある調査によれば、日本人の一番好きな食感は“モチモチ”。
あつみ温泉にいまなお残るモチモチなこの食文化は
日本有数の大穀倉地帯としても知られる庄内平野の恵みそのもの。

規制も緩和されたこの春は、可憐な桜の花姿によく似合う
“お花見餅”を賑やかに楽しんでみるのも風流かもしれません。

「元禄餅」は当館のお土産処をはじめ、
オンラインショッピングサイト「花の市」でも取り扱っています。

 

画像参照:あつみ観光協会(https://mokkedano.net/)
     食文化創造都市 鶴岡(http://www.creative-tsuruoka.jp/)

 

 

▽たちばなやショッピングサイト「花の市」
https://tachibanayashop.stores.jp/