朝晩の涼しさや風の佇まいに、はじまりの秋を感じる9月。
たちばなやの食膳も秋の装いになりました。
春先に出まわる「桜鯛」に対し、秋に旬を迎え、最も脂がのって
おいしくなる鯛を「紅葉鯛 (もみじだい)」と呼ぶのをご存じでしょうか。
ここ鶴岡では昔から鯛料理が親しまれ、
湯治に訪れた庄内藩のお殿様も好んで
鯛料理を召し上がっていたという記録も残されています。
春に産卵を終え、夏にエビやカニなどの赤い天然色素
「アスタキサンチン」が豊富に含まれるエサをたっぷり食べてきた秋の鯛は、
もみじのようにウロコが赤みを帯びてきます。
「紅葉鯛」とは、この姿をちょうど同じ時季に見頃を迎える
山々の紅葉に例えた呼び名です。
余談ですが、春に同じく魚体が桜色になることから
「桜鯛」と呼ばれるのは産卵を控えた真鯛のメスのみ。
これは婚姻色と呼ばれる繁殖期の特徴によるものです。
白身魚の真鯛は、魚類の中でも高たんぱくかつ低脂肪でヘルシーな魚。
また、消化吸収の良さでも優等生です。
さらに真鯛のおいしさとして多くの人に愛されるのが、上品なその出汁。
栄養ドリンクの成分としても知られるこのタウリンは、うま味成分のひとつで、
鯛に豊富に含まれ体内機能のバランスをとる働きでも知られています。
秋の「紅葉鯛」は、この時期ならでは脂のノリと、身体をいたわる
濃厚なうま味成分がたっぷり詰まったおいしさのイイトコどり!
まさに食欲の秋にぴったりの高級魚です。
当館では姿の美しさが魅力といわれる「桜鯛」に対し、
1年で最もおいしくなるこれからの季節の「紅葉鯛」を
恒例の「真鯛づくしの会席料理」として期間限定でみなさまにご提供いたします!
ぜひそのおいしさを、ご自身の舌でお確かめください!
▽詳細はこちら
https://reserve.489ban.net/client/tachibanaya/0/detail/620741