<辰年御縁年>龍神様ゆかりの古刹、善宝寺

 

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【令和6年 能登半島地震で被災された皆様へ】

年明け早々、北陸地方を襲った大きな地震や
痛ましい事故のニュースが飛び込んできた2024年は
心ざわつく幕開けとなりました。

犠牲になった方々に謹んでお悔やみ申し上げるとともに、
被災地の方々、および関係者の皆様に
心よりお見舞いを申し上げます。

皆様の安全と、一日も早い復興を心よりお祈りいたします。

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新しい一年が始まりました。

本年の干支は“龍”と結びつく「辰」。

“龍”は博山(はくさん)と呼ばれる頭の肉の盛り上がりに
力の源である尺水(せきすい)を貯める ことで
自由に空を飛べるという説から、水を司る神とされ、
海の守護神として篤く信仰されてきました。

鶴岡市内の大山地区にある「龍澤山 善宝寺」は
海の守護神・龍神様の寺として平安時代の
天慶年間(938~957)に創建された由緒ある古刹です。

辰年となる2024年はまさにこの善宝寺の御縁年。
寺では記念企画として特別拝観や、
毎月の<辰の日>にもらえる御縁年特別御朱印など
さまざまな催しが企画されています。

自然豊かな65,000坪の広大な境内には
6つの国指定文化財を含む大小25棟の
堂塔伽藍が立ち並び、まさに見ごたえ充分。

 

 

数ある見どころの中でも、総門を入って
すぐ左に見えてくる五重塔はひときわ目を引く存在。

海の生き物達の供養塔として漁師をはじめとする
海に関わる人々の願いを受け、「魚鱗一切之供養塔」として
明治26(1893)年に建立された塔は
法隆寺の五重塔と同じ心柱(しんばしら)を採用した
免震構造により、大きな地震でも
ヒビ割れひとつなく堂々たる姿で建ち続けています。

この五重塔をはじめ、山門や多くの堂塔に施された
精緻な彫刻もまた見事。当時の職人達の高い技術がしのばれます。

ちなみに、名刹の彫刻で必ずといっていいほど目にする“龍”ですが
善宝寺では龍の姿で彫られてはいません。
気になる方は現地でぜひ、探してみてください。

 

石段の参道を上った先には守護神の龍神を祀るため
室町時代後期の文安3(1443)年に創立され、
天保4(1833)年に再建された荘厳な伽藍、龍王殿も鎮座。
この龍王殿は龍の王が棲むといわれる竜宮城を模したと言われ、
彫刻には波しぶきの彫刻など龍と海との深い繋がりが見てとれます。

境内には30年程前に一大ブームとなった
人面魚で話題となった龍神伝説発祥の聖地、
「貝喰池 かいばみいけ」などの見どころも点在。

見るだけではない体験プログラムも充実し、座禅や写経、
写仏などのメニュー(要予約)も受け付けています。
記念すべき御縁年のお参りにぜひ、どうぞ。

ちなみに、旅先での雨模様は気持ちも沈みがちですが、
水を好む龍神様には歓迎されている、との説も。
庄内の旅がもし雨だったとしても、今年の運は上向き!かも。
龍神様のご縁をいただきに善宝寺へ出向いてみるのも
2024年ならではの旅の想い出かもしれません。

当館から、善宝寺までは車でおよそ30分です。

 

画像参照:龍澤山 善宝寺(http://ryuoson.jp/)

▽龍澤山 善宝寺
http://ryuoson.jp/