原始的な焼き畑農法で夏に山焼きし、
そこに種をまいて秋に収穫される真っ赤な「あつみ蕪」。
庄内名物としても知られる、このカブラ漬けの初物が市場に出始め、
目の前を流れる温海川に鮭の遡上が見られるようになると
あつみの秋もいよいよ終盤戦。
当館のお庭もこのところの寒さで、ぐっと色づきを増してきました。
木々が紅葉のピークを迎える11月は
ご到着されたお客様の多くが、ラウンジ正面に広がる
この景色を足を留めて楽しまれます。
歩いて楽しめる池泉回遊式庭園の秋は
季節をより身近に感じることができ、とても詩情豊か。
一陣の風に水面を揺らす落ち葉や、
折り重なるように中島を彩るモミジ。
機敏だった錦鯉の動きも水温の低下とともに
どこかゆったりとして、とても優雅です。
窓枠や障子に額縁のように切り取られた
離れから眺めるお庭の景色も絵画の世界。
残念ながら、可愛らしい姿を見せてくれているカルガモ達の姿も
お庭で見られるのはあとわずかとなります。
心で聴く音楽のように賑やかで静かなこの景色を
身に沁みる温泉のぬくもりとともに
ぜひ、ゆったりとお楽しみいただけたら何よりです。
10月11日(火)より、全国旅行支援
「やまがた旅割」キャンペーンがスタートいたしました。
季節は山々が色打掛のような彩りをまとう錦秋。
食膳には鮮度抜群の日本海の海鮮をはじめ、
食の都、庄内自慢の新米や
たわわに実った秋の美味が満載です!
朝夕の清涼さの中で楽しむ露天風呂も
これからの季節の愉快な醍醐味。
待ち焦がれた旅の喜びをどうぞ、
当館でゆったりとお過ごしくださいませ。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
■ご利用期間
2022年10月11日(火)~12月20日(火)
■対象者
日本国内居住者で、ワクチン接種歴(3回以上)、
またはPCR検査等で陰性確認が出来ること。
ただし、山形県内にお住まいの方の山形県内旅行については、
ワクチンを2回接種済み(14日以上経過)の場合も対象となります。
▽全国旅行支援「やまがた旅割」キャンペーン
https://yamagata-ryokououen.com/
▽ご予約はこちら
https://reserve.489ban.net/client/tachibanaya/0/plan
朝晩の涼しさや風の佇まいに、はじまりの秋を感じる9月。
たちばなやの食膳も秋の装いになりました。
春先に出まわる「桜鯛」に対し、秋に旬を迎え、最も脂がのって
おいしくなる鯛を「紅葉鯛 (もみじだい)」と呼ぶのをご存じでしょうか。
ここ鶴岡では昔から鯛料理が親しまれ、
湯治に訪れた庄内藩のお殿様も好んで
鯛料理を召し上がっていたという記録も残されています。
春に産卵を終え、夏にエビやカニなどの赤い天然色素
「アスタキサンチン」が豊富に含まれるエサをたっぷり食べてきた秋の鯛は、
もみじのようにウロコが赤みを帯びてきます。
「紅葉鯛」とは、この姿をちょうど同じ時季に見頃を迎える
山々の紅葉に例えた呼び名です。
余談ですが、春に同じく魚体が桜色になることから
「桜鯛」と呼ばれるのは産卵を控えた真鯛のメスのみ。
これは婚姻色と呼ばれる繁殖期の特徴によるものです。
白身魚の真鯛は、魚類の中でも高たんぱくかつ低脂肪でヘルシーな魚。
また、消化吸収の良さでも優等生です。
さらに真鯛のおいしさとして多くの人に愛されるのが、上品なその出汁。
栄養ドリンクの成分としても知られるこのタウリンは、うま味成分のひとつで、
鯛に豊富に含まれ体内機能のバランスをとる働きでも知られています。
秋の「紅葉鯛」は、この時期ならでは脂のノリと、身体をいたわる
濃厚なうま味成分がたっぷり詰まったおいしさのイイトコどり!
まさに食欲の秋にぴったりの高級魚です。
当館では姿の美しさが魅力といわれる「桜鯛」に対し、
1年で最もおいしくなるこれからの季節の「紅葉鯛」を
恒例の「真鯛づくしの会席料理」として期間限定でみなさまにご提供いたします!
ぜひそのおいしさを、ご自身の舌でお確かめください!
▽詳細はこちら
https://reserve.489ban.net/client/tachibanaya/0/detail/620741
暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
温海川には今年もせせらぎの中にチラホラと
アユ釣りを楽しむ太公望たちの姿が見られるようになりました。
例年、アユ釣りの解禁は7/1から10/31まで。
大雨による川の水のにごりや水量次第では釣りができないため、
釣り人たちがのんびりと釣り糸を垂らす姿は
すこやかな川を象徴するあつみの夏の風物詩です。
そしてもうひとつ。
そんな景色に涼を添えるのが、カジカガエルの鳴き声。
カジカガエルは山地にある渓流、湖、またその周辺の森林、
また水質のキレイな川などに生息している体長5cm程のカエルです。
初夏から秋にかけ、ヒョロヒョロヒョロという
軽やかな鳴き声を奏でることでも古くから愛され、
和歌の世界では夏の季語にもなっています。
実はこのカジカガエル、レッドリストに載っている希少種で、
地域によっては絶滅危惧種・準絶滅危惧種に指定されています。
当館の目の前を流れる温海川はこの希少なカジカガエルの生息地です。
温泉街にある「かじか通り」の名前も、ここから名づけられています。
ちなみに、透き通ったきれいな声で鳴くのはすべてオス。
江戸時代には“河鹿籠”と呼ばれる専用のカゴで
夏の間、鈴虫のように飼育されていたそうです。
暑さが増すほどに、涼し気な鳴き声が一層際立つカジカガエル。
当館の目の前にある足湯“もっけ湯”や
川沿いのベンチでのんびりと太公望達の姿を眺めながら、
美声の持ち主とせせらぎが奏でる夏のハーモニーにそっと耳を澄ます、
そんなひとときもまた、風流かもしれません。
庄内海岸一帯は太公望の楽園。
当館から鶴岡市方面に車でおよそ20分の場所にある由良(ゆら)は、
<東北の江ノ島>とも呼ばれている美しい漁港で、
夏のシーズンには家族連れはもちろん、
本格的な船釣りを楽しむ人で賑わいます。
この由良にある白山島には、手軽に海釣り気分が体験できる
「海洋釣り堀」が設置されています。
釣り堀には由良の定置網やさし網で獲れた旬の魚を放流しているため、
その時々で違う魚に出会えるのも楽しみのひとつ。
利用料金には竿や餌代が含まれているため手ぶらでも楽しめ、
釣りをした事の無い方やお子様でも大丈夫!
放流してある魚はアイナメやアジ、ウマズラハギ、カヤカリダイなど
数十種類と豊富です。
中には、鯛やイナダなどの高級魚や大物を釣り上げるひとも。
海洋とつながる環境の中、地場の魚を間近で見られる
天然の水族館は、鑑賞だけでも日本海の旬を興味深く学べます。
画像参照:つるおか観光ナビ(https://www.tsuruokakanko.com/spot/263)
画像参照:やまがた庄内観光サイト(https://mokkedano.net/spot/30325#)
もちろん釣った魚はお持ち帰り可能!
未経験者でも、名人のおじさんが丁寧にコツを教えてくれます。
今シーズンの「海洋釣り堀」は10月16日(日)までの
土日祝日を中心に営業予定です。
周囲436mとコンパクトな白山島内には遊歩道も整備され、
釣り体験と一緒に島一周の散策も楽しめます。
きれいな砂浜がつづく由良海岸は、海水浴場百選にも選定。
白山島と夕陽のコントラストはインスタ映え必至のロマンチックな美しさです。
釣り堀近くには旬の鮮魚や加工品の直売を行っている
「由良フィッシングセンター」もあり、海のお土産探しにもおすすめです!
■「由良海洋つり堀」
期間/10月16日(日)までの土日祝日が中心
営業時間/9:00~17:00
入場料/高校生以上1,200円、中学生以下600円、入場のみ1,000円
TEL/0235-73-2666
※魚の成育状況等により予告なく休業する場合もあります。
※原則として土、日、祝日の営業となります。
※海水浴開設期間(7/16~8/16)は毎日営業。
営業時間等の詳細は直接お問い合わせください。